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フィリピンで起業成功するには、まずはフィリピンに居住してみます。(2)

海外での起業に挑戦してみたい。経済成長著しいフィリピンで起業してみたいので情報を知りたい。何か上手くいく方法があったら知りたい。

こういった疑問に答えます。

もくじ

1. フィリピンで起業するにはまず自分の現地情報を自身で確認することが必要です

この記事を書いている私はフィリピンに20か月居住し、その間フィリピン現地の日系企業で働いていて、経理含め、全般を管理していた経歴があります。

フィリピン起業について解説します。

1. フィリピンで起業するにはまず自分の現地情報を自身で確認し、「生活する方法」を得ていきます。

結論ですが、フィリピンで生活することで活動する速さが身に付きます。【解説します】

・例えば、移動手段としてタクシーに乗っていくのか、電車で移動するのかなど、街に慣れているとその一つ一つの判断が速くなります。特殊な事情を抱えているフィリピンがゆえに、その選択するスピードはとても大切になります。起業して仕事をするようになると、時間管理に数倍の違いが出てしまいます。

・上の例でいうと、電車の駅の近くにある目的地に行くのに、あえてタクシーに乗ることを選択することもあります。スーツを着ていかなくてはならない状況下、気温が高く、ほとんどがTシャツ姿の乗客しかいないフィリピンの電車で移動することはナンセンスです。そういう判断ができるようになります。

・タクシーも日本でいう客待ちのちょうちんのついたタクシーよりグラブタクシーを利用するようにした方がかなり重宝します。そのグラブタクシーも利用してみて初めてなぜグラブタクシーを利用する必要があるのか?などが分かります。

・その反対に、Tシャツ姿・手ぶらで人に会える場合は電車で移動する方が何倍も効率がよくなります。マニラは東南アジアでも有数な交通渋滞の激しい都市なので、2kmの距離を1時間かかって移動するなどザラだからです。

・もう一つは、歩いてたった10分程度の距離をタクシーを使って移動することもあります。移動するポイントまで、日本人がかつて強盗にあったりする地区が有ったり、人気がなく、犯罪が発生する可能性がある場所を通過しなくてはならなかったりする場合です。

・フィリピンは日本と比べて治安が悪い国です。フィリピンでもそうそう犯罪は起こらないですが、それでも、日本と比べたらちょくちょく犯罪は起こります。

日本というのは犯罪が全くと言っていいほど起こらないのです。皆さんが住んでいる町でピストルを持った強盗に遭遇したなど何十年もないということは当たり前ですよね?

・世界の街では、日本は特殊な国です。女性が夜中に一人で暗がりを歩いていることは日本以外ではないでしょう。他国では男性ですら暗がりを一人で歩くのは危険だからです。

・こうした安全で、合理的で、時間管理がしっかり出来ている移動の手段選択と行動を現地の生活の中で身に着けてからビジネスを始める方がよっぽど成功の近道になるんじゃないかなと思います。三ヵ月くらいが最短だと思います。せめて三ヵ月は住んでみてからフィリピンで起業するかどうか決めた方が賢い選択だと、自身の経験から感じます。

・何のビジネスを始めるのかわかりませんが、始めてしまうと時間の制約に駆られてしまい、思うように見動きが取れなくなる可能性があります。それと、会社登記や事務所設立費用など、思ったより資本金がかかるなど、事業を立ち上げることを決定してから分かるより、フリーな状況で下調べができる状態の方が落ち着いて判断できます。この「落ち着いて判断できる」のは、非常に大切なことです。

・ただし、ここまで前段の「現地居住のススメ」を書いてきましたが、男性の方に今回は限定して書き進めますが、この現地居住の段階でフィリピン生活に埋没しない強い意思を持って臨まれることを予め提言させていただきます。

・フィリピンはかつて日本で大ブームを起こしたといっても過言ではない「じゃぱゆきさん」を生んだ国です。1983年の在日フィリピン人は7516人だったのに、バブル景気を経て1989年までに約5倍の3万8925人に急増したそうです(ウィキより)。

・日本に何人ものフィリピン人女性を送り込んできた過去の経緯があります。ちょっと小柄でスペイン系の血を受け継いだ可愛らしい顔立ち、そして明るい性格が日本人男性の心を癒します。そんな女性たちが夜の酒場で接客する店がフィリピンには沢山存在し、気を許して生活すると毎晩でも通ってしまう人達がいます。店の名前も「カラオケテレビ KTV」と呼ばれます。料金も日本に比べて安いと言えます。

・私はもともと飲みに歩くという習慣がなかったので節制してほとんど出かけませんでしたが、お酒が好きな男性は、安い料金のせいか、使えるお金はつぎ込んでしまう人もいるくらいです。

・確実に一度は社会見学的に立ち寄ることになると思います。独身の男性は、そんな彼女たちからのアプローチも激しく「結婚対象」になることが多いです。ここではその理由などを割愛しますが、結婚にこぎつける日本人もいます。

・あくまで起業の為の先行居住であって、いわば「視察」の為のオススメです、自己責任で生活をスタートさせてください。

・2018年末時点での在フィリピン邦(日本)人数は16,900人弱となっていたそうです。そして日本人は年々増加しており、住むところもフィリピン人と結婚して地方に分散する人達以外はルソン島という一番経済的にも人口も多い島のマニラ市街に居住していることが多いです。その中でも「マカティ」は中枢としてすべてが集まった首都と言えます。

かつて私も住んでいたマカティ

・つまり、日本人経済圏としてはルソン島に固まっており、観光業や、英会話スクール業に携わってセブ島に居住する以外はほぼルソン島に住んでいます。ですので、起業を行っていく際には、観光業での起業以外はルソン島、それもマニラ市街地に住むようになるはずです。

・フィリピン経済の中心であり、人口ともに最大の都市であるマニラを擁して金融・産業が集中しています。急速に発展する都市に機能強化がついていけず、各国から到着する航空便もメイン空港であるニノイアキノ国際空港では常にキャパシティーがいっぱいいっぱいです。

・車両の移動も都市計画が進んでいないせいか渋滞が絶えず発生しています。船便での貨物も荷受けが滞り、マニラ湾に到着した船が荷下ろしを待って洋上にて待機したりもしています。到着より2日後に荷物が届くなどを、私も体験しています。

・こうした問題は何も都市計画の遅れによって発生しているばかりではなく、賄賂が横行し、富が富裕層に集中、その為、政治家とつながった富裕層が共に自分たちだけ潤えばいいといった考えにより、何もしてこなかったという原因がもたらした結果だとも言えます。「効率化」「生産性向上」など皆無の状況が市役所などに行くとつぶさにみて取れます。

・今、日本人としてフィリピンに渡って事業を開始するにあたって、成功の兆しがあるとするならば、1. フィリピンの富裕層相手に日本の産品や料理、もしくはサービスを提供する事業。 2. 日系現地企業がフィリピンに進出する理由と同じく、安い労働力を求めて、現地人の雇用を促進、そしてPEZA(Philippines Economic Zone Authority ,経済特区)に生産拠点を建てて生産品を製造、日本に輸入して差益を得る。 3. 海外からきている駐在員など、所得が高いとされる層に対して、その国の人達が購買するモノ・サービスの販売事業。 などが考えられます。

・逆に、将来的な展望が見えるといわれているもので、実はもう今の時点では勝負がついてしまっている、または、勝ちに行くには相当の覚悟が必要とされる事業は、1. 不動産賃貸業。 2. エネルギー開発産業。 3. 外食産業 4. 小売業 と推測できます。 

・4つの事業で成功するのが難しいと思う大きな理由を一つ上げるとするなら、フィリピン国民の労働生産性の低さと、所得がとても低い点が大きな要因となっています。この点については次号以降で解説します。

長文にも関わらず最後までお読みいただきありがとうございました。   

Masa

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