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健康食品のパッケージ表示に効果・効能を記載することができません。

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健康食品を摂るからには効果があるのか知りたいです。だけど、法律の問題で、何に効くかを表示できないらしいので、そのことについて少し詳しく聞きたいです。

こういった疑問に、健康食品取扱者だった立場から答えます。

もくじ

1. 健康食品のパッケージに効果・効能を謳えません。薬事法という法律があるからです。

2. 健康食品は薬ではないけど、消費者はどうしても治療に使えるのでは?という気持ちを持ってしまいます。

この記事を書いている私は当時売り上げ1兆円を超える食品商社で13年間働いていましたが、そのうち7年間を加工食品バイヤーとして働いていました。そのころ日本国内外メーカーと商談をしてきた際の様々な情報をお伝えいたします。

1. 健康食品のパッケージに効果・効能を謳えません。薬事法という法律があるからです。

結論ですが、厚生労働省は薬事法という法律で、食品と薬とを明確に区別しています。グレーゾーンもありますが、法律では分かれており、扱い方、扱い者が違います。

ここからの解説は、知人であった医師から聞いた内容になります。ただし、個人的に聞いた話になりますので、薬剤師の見解でもないし、個人的に聞いたことなので、エビデンスはないことを前置きしておきます。

・薬事法で扱いをする「薬」は病気などに対して「効果・効能」が謳えます。臨床試験という、最終段階は人間が摂取した効果を判定して結果を出しています。

・病気を「治癒した」とされる「結果データー」をもっているので、「効果・効能」を謳えます。食品である健康食品(この後は、「健食」とします)はこうした臨床試験を通して製造・販売していないので「効果・効能」を謳えないのだそうです。

・薬事法に関して(健康)食品と薬との大きな違いを生じているのは、薬は「致死量(副作用)」に関しての臨床結果を持っていて、そこにどれくらいの量を服用した場合に死に至るのか?ということを記載しているようです。

・「薬」は、大量に服用すると「致死」するのです。「致死量に至らない量の服用で体に対して影響が出ることを「副作用」といいます。これで皆さんが聞いて知っている薬に関する知識が少し繋がったと思います。

・健康食品は、この臨床データーをもっていないので病気の治癒に関する「効果・効能」を謳うことはできません。この項目がないことで、薬ではないからだそうです。謳った場合、薬事法により処罰されます。「致死」に関して記載された臨床データがないためです。これで分かるかと思いますが、「治癒する薬は毒を以て毒を制す」の考え方で薬事法(薬機法)が成文化され、浸透しています。薬は毒です。用量・用法を間違えると致死します。そのため医者・薬剤師などが国家に替わり、免許をもって人の安全を監視しています。

2. 健康食品は薬ではないけど、消費者はどうしても治療に使えるのでは?という気持ちを持ってしまいがちですね。

結論は、健食は薬でないことを理解することと、本当は薬が病気を治癒しているのではないことを理解しなければならないでしょう。それは、反対に薬より健食が治癒の効果を発揮するのではないかという仮説を導き出せます。

・例として、名前は伏せますが、ある有名な「風邪薬」の効果・効能の能書です。

「熱を下げ、喉の痛み、頭痛、関節の痛みを和らげます。 かぜのアレルギー症状(鼻水・くしゃみ等)を持続的におさえます。 咳を鎮めます。 気管支を広げ、咳を鎮めます。」 ここに「風邪の諸症状の緩和」が書かれているだけで、「風邪の治癒」を掲げたものではないことがわかります。

・これもインターネットで調べたことですが、「風邪」という病気はなく、熱が上がり、喉が痛くなり、鼻水が止まらない症状があることを「風邪」と呼んでいるに過ぎないとも指摘している医師がいました。なるほどと納得しています。

・医師はこうした体の不調に「病名」をつけて、薬を処方し、診察料を取る商売であると言えます。それがゆえに、今、医院に行って、診療してもらうと、患者から、いつから?どんな症状がでて?どんな経過をたどったのか?など聴取した内容をPCに入力します。チェックを入れた項目に従って、PCが判断した薬を処方して診療は終わります。

・あっ!あと「お大事に」という言葉をかけてくれます。昔のように聴診器を当てることも、触診をすることもしない医者もいます。

・合理的になったとは言え、診療はほとんど流れ作業になります。それでも患者は黙って処方箋をとなりの処方箋薬局に持っていき、薬を「買って」帰ります。規則正しく用法・容量に従って薬をのみ、回復を待ちます。

・残念ですが、薬で病気は治療はしないようです。私の知識ではなく、医者の知識で言われてます。先ほどの風邪薬の例でも明らかですが、「つらい・痛い」を取るだけです。それは、ごくごく簡単に言ってしまえば、身体を痺れさせ神経の働きを鈍らせたり、筋肉を「弛緩(弛ませて)」させて拡張(悪く言えばダラ~っと)させます。そのうち、体の免疫が「身体を治癒」します。病気を治癒するのは医者でも薬でもなければ誰でもない、「自分の身体」なのです。

・我慢さえできるのならば、風邪は薬など飲まず、寝て体が治癒する働きを最大限発揮できる環境を整えることが一番のようですね。

・そして、ここから大切なことが導き出せます。つまり、薬では風邪は治りませんが、サプリメントの方がワンチャン、風邪を早く治すのに効果があるのかもしれません。栄養補助という点に関しては、薬よりサプリの方が風邪を治すのに適正といえます。免疫力を高める「栄養素」が入っているといえるからです。

・何十年もの間、日本人は風邪をひくと医者に行くという生活習慣を辿ってきました。しかし、生活習慣に流されていた生活もよくよく考えてみれば、正解だったのか考え直す時期に差し掛かっているのかもしれません。

・サプリメントが栄養素を身体に適正に供給するのかについては別の機会に記事にしたいと思います。

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