電気代を節約したい。オール電化で電気代を節約する方法を知りたい。
というか、設備を購入するにもお金がかかるから失敗したくない。
オール電化は電気代節約に有益な手段なのか情報を知りたい。
![](https://it-biz-hama.net/wp-content/uploads/2020/08/gimon-1.png)
こういった疑問に 答えていきます。
もくじ
- オール電化は深夜電力使用がメインの節電対策です。
- 電力供給事情に変化。電気代節約の仕方もオール電化ではなくなった?
この記事を書いている私は、節電商材(LEDランプ、空調機電力削減 等)の提案営業に7年間携わっており、クライアントの店舗、事務所、工場などで節電効果をあげてきました。2013年から2014年の一年間で今までの年間最高売上ですが、8300万円の実績があります。
様々な商材の知見と実績を元に、節電効果について解説いたします。
1.オール電化は深夜電力がセットの節電対策です。![](https://it-biz-hama.net/wp-content/uploads/2020/08/pc.jpeg)
結論として東北大震災の発生以降、安い深夜電力の使えるプラン「おとくなナイト8・10」は2016年3月末をもって終了しています。
・地震の影響により、日本の多くの原子力発電所は停止されました。
・原子力発電所が多く運転していた時は、深夜余って捨てていた電力を
どんな安値で販売しても儲けになりました。
・今、深夜に消費される電力はあえて燃料を燃やし火力発電などで発電しなくてはならなくなっています。
・つまり、今後原子力発電所が稼働しないとなると、深夜電力は安く販売することはないだろうとみることが明らかです。
よくある質問:東北大震災と深夜電力プランの終了とどんな関係がありますか?
「原子力発電所が動かなくなったから、深夜電力を安く供給できないのはなぜか」という疑問があると思います。
・原子力発電は、特性上、運転を急に停止できないので夜ももちろん運転し続けます。電力需要が高い昼間に合わせて原子力発電所を作ると電力の利用量が少なくなる夜にはつくった電気を捨てることになります。
・捨てるような電気は、基本大幅に安くしても、利益になるので深夜電力を販売したいという意図が地域大手電力会社にはありました。
・大地震の結果、日本は原子力発電所を停止させる方向に動きました。
・深夜電力プランが崩壊したのはこうした事情があります。
2.電気供給事情が変わったので電気代節約の仕方もオール電化ではなくなった?![](https://it-biz-hama.net/wp-content/uploads/2020/08/station.jpg)
結論、深夜電力をメインに電気代を節約するプランの提示には無理がありました。
・電力使用する側の実情にあったものでなかった場合、とても電気代の節約の手段ではありません。
・昼に電気を使うことが多い使用者にとってはもちろん勧められないプランです。
・電気代が安い深夜電力のプランが崩壊したのであれば、なおさらオール電化は費用対効果での魅力はなくなったと言わざるを得ないです。
具体的な例: オール電化を促進させようとした経緯は、基本的に電力会社が利益を出すために、どう活動したかを考えたら凡そ見当がつきます。
1. 2011年まで電気は原子力発電でもつくっていました。昼間ほど売れないので、夜の電気が余り、深夜電力を利用してもらうプランがありました。
その「おとくなナイト8・10」が終了しました。
2.そのあと東京電力エナジーパートナーから「夜トクプラン8/12」というプランも出ましたが、2019年3月をもって終了しました。
完全に深夜電力を安く売るプランの終焉です。
3.古い施設を使い続け、燃料も発電コストとしてはほぼタダに近いウランで発電する原子力発電所はとても儲かる仕組みでした。しかし、東北大震災の後、9基の運転を除いて日本の原子力発電所は今停止されたままの状態で、火力発電などの使用でコストも高止まりとなっている今、オール電化はその先に電気代節約のプランとして組み込むに及びません。
4. エコキュート、IHクッキングヒーター、オール電化の二本の柱は設備費だけでも30~40万円となるようです。元をとるのに何ら明るい提案もありません。
5. この電気代節約志向は、コロナ禍のワーキングスタイルにも大きな意義を持ちます。在宅ワークが進んでいる世の中の動きで、自宅の電気代が高くなって気になる方も多いと思います。昼の時間帯に使う電気の料金を下げたいニーズには対応していかなくてはならないのは当然です。
まとめ
・オール電化のように、先ず課題(余った電気を売る)に対し、商品(深夜に捨てている電気のほかにIHコンロなどの機器)をつくり、当初には無い需要(オール電化が欲しい)をCMなどを使ってつくる方法は、手間と人件費と実質経費、それだけでなく時間コストまでかかります。
・日本では不幸にも、東北で大震災が発生し沢山の被災者が亡くなられただけでなく、電力供給を根本から覆すことも起こりました。
・未来永劫続けていく仕組みなら、また新たなる仕組みを再構築したはずですが今無くなったまま放置されています。
・あとから振り返ってみてではありますが、消えていき、そして再興されない理由が結構見つかりました。
・今回、このブログを書き、考察しましたが、世の中の流行り廃りに関わらず、人から望まれてつくられたものとそうではないものでは、存続意義の違いがあることを見せつけられた思いです。
新たな電気代節約手段として、「新電力」を評価し、ブログを書きはじめています。過去、この電気代の節約を様々な切り口から検討し、実績を残した立場から考えて、新電力の存在は大きいと思います。