老後に海外に移住して暮らしていけるのか本当のことが知りたい。快適に過ごすのであれば、どこの国がいいのか知りたい。
こういった疑問に答えます。
もくじ
1. 日本人としての生活を半分捨てれば暮らしていけます。食事と生活習慣です。
2. 海外移住とは、当たり前ですが海外で生活してみることです。【解説します】
この記事を書いている私は、20か月の間、フィリピンに仕事をしながら住んだ経験があります。現地で仕事をしながらの居住について、これから海外で生活したい人に向けて情報発信をしていきます。
1. 日本人としての生活を半分捨てれば暮らしていけます。食事と生活習慣です。
結論ですが、日本は、世界でも特に生活しやすい国といえます。その国を離れて生活するということです。
・ちょっと酷なことを申しましたが、これから申し上げることは、金融資産が1億円をこえるような富裕層の方々には当てはまらないです。お金で解決できることがほとんどだからです。
・一般的に定年を終えた、年金暮らしの方にとっては、限られた生活資金になるでしょうから、少し実際の海外生活の実態を織り交ぜながら解説します。
・当然、日本食を食べたくなります。安全な住居を探して賃貸することになります。医者にも日本のクオリティーを求めたくなります。
・こうした結果、日本で使う金額より、海外で使う日本の食品、サービスなどはもちろん高いことになります。
・つまり、「日本の生活をそのまま海外で再現したいのなら、日本より生活費が掛かることを念頭におく」ことが必要になります。
・日本製品は、日本から、現地に運んでいけば物流費などが掛かります。そして日本製品の良さを知る現地人は高い値段で品質の良い日本製品を買いますので、そこと競合します。
・タイの例でいうと、フジスーパーという日系のスーパーマーケットがありますが、3pの納豆の価格は150円程度になります。日本のスーパーであれば、一流ブランドでなければ3p納豆は75円くらいで買えるので、半額ですね。
・もちろん、現地で生産されているものは、安い価格で買えます。例えば鶏肉など100g70円程度で安いものもあります。
・日本食、すなわち日本でしか製造できないようなものに関しては、2~3倍程度になる食品などがあります。
・フィリピンにも100均ショップのような店があります。日本の100均ショップとまさに同じ品ぞろえです。ただし、均一価格は88ペソ(今のレートで日本円換算すると189円となります。
・日本食を外国にある日本食レストランで食べる場合、日本のチェーン店で言えば日本で食べるより安くなることはまずありません。
・唯一安いと思うのは、日本企業以外のファストフード店、例えばマクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどの外資でも同じフランチャイズを運営している場合は安いことがあります。
・フィリピンではケンタッキーフライドチキンは、小ぶりなチキン2ピース、スープ、そしてご飯がついて200円くらいです。ただし、同じチェーン店のように見えて、日本のケンタッキーほどの品質には至りません。
・諸々勘案しても、日本食をほぼ毎日食べるのであれば日本で生活するより、食費は余分にかかります。
・フィリピンも、タイもですが、住宅費に関しては一般庶民が居住する賃貸物件は日本より安いです。
・ただし、日本人が住むような現地民からしたら高級なマンション、アパートなどに住む場合、セキュリティがしっかりした部屋を借りることになるので、日本と同等の家賃が発生します。
・タイで言えばバンコク、フィリピンで言えばマニラ(マカティ)などです。私がフィリピンで借りていた延べ床32㎡の部屋は50000円程度でした。
体験談:「給料18万円/月だと、昼と晩御飯は現地の人が食べる食事を挟んでいかないと生活費が不足しそうでした。」
・当時私は現地採用で日系企業に勤めていたので給与は18万円でした。家賃はそこから5万円、電気代などの光熱費が1万円、通信費(電話・インターネット環境)1万5千円などが掛かっていたので、結構生活に大きな余裕はありませんでした。ローカルに混じって一食150円の昼めしと250円ほどのフライドチキンと御飯だけの食事なども食べないと生活費が不足するような状況でした。
2.海外移住とは、当たり前ですが海外で生活してみることです【解説します】
結論、海外移住するとなると、日本で暮らしてきた生活を海外で継続することはかなり不可能なことです。
・海外移住を勧めるコンサルタントや、エージェントと呼ばれる業者は、結局移住希望のリタイヤ組に、すべてを話さないで業務として移住をアシストします。
・海外は現地外国人が住む国です。すべてそこの国民が優先し、外国人は二の次です。外国人にとって住みやすい環境を提供しているのは日本くらいなものでしょう。
・露骨に「お金!」の世界なので、日本人でも、生活する費用くらいなんでもない人にしたら、問題がほぼなくなります。病院に罹る際も、現地人が罹れないようなホテルのロビーのような病院が日本人には提供されています。
・生活費=年金の場合、今の年金支給額で考えると、海外での生活の方が苦戦を強いられるのではないかという予測が成り立ちます。
・日本の生活が全く必要ないという方、現地に溶け込んで、現地の人と同じ食事で全く構わないという方ならこの限りではありませんが、そのような日本人を見たことが有りません。
・東南アジアの国々では、日本人が一般的に借りる賃貸物件には、ほぼシャワーだけの設備しかなく、お風呂に入りたいという願望には、近くの「スパ」と呼ばれる場所にわざわざ出かけていき、達成します。
・もう、日本に帰ることはなく、全く日本の居住地も処分して移住する場合、やはり渡航する国の政府からビザを発給してもらう必要があります。代表的な年金生活者用のビザを下に紹介いたします。
・リタイヤメントビザ→定年を迎えて年金生活に入った人が、ある程度の預金を現地銀行に預け入れることにより、その代わりに発行されるビザです。
・退職者ビザであるのにも関わらず、労働して賃金を受け取ることもできます。フィリピンでは35歳以上で銀行に200万円の預金ができる人にこのビザが発行される制度があります。
・居住ができ仕事もできるので200万円口座に積み立ててフィリピンで働いている友人がいました
・投資家ビザ→大きな金額を現地法人に投資したり、マンションなどの購入することで発行されるビザのことです。上のリタイヤメントビザ同様、在留期間に制限がありません。ただし、これもリタイヤメントビザと同様、今度は日本などに渡航する際には、フィリピンから出国するために手数料を取られます。
・あくまで、永住者ビザ扱いなので、日本に行くには出国する体がとられます。
・こうしたビザがないと現地でずっと生活ができないのが日本人のような外国人です。
・一度、お目当ての国に短期間だけ住んでみるのをオススメします。それは三ヵ月くらいです。このくらいだと長期滞在ビザの問題などがないので、お試しに最適です。こうすれば、自分が住みたい国に住んでみることができます。自信もつきます。
まとめ
1. 海外の移住生活では、日本の生活を再現しようとすると無理があります。
2. 日本と同じ生活を海外で送ろうとするなら、日本にいるより生活費がかかります。
3. 日本には居住地を置かず、現地のみに住むのなら、ビザを取得する事になります。フィリピンの場合は約200万円ほどの預け入れでリタイアメントビザを取得できます
4. 海外に居住してみるのに、短期間滞在をしてみるのも手です。旅行ビザを延長し、賃貸物件を借りなくても、半年、一年くらいならマンスリーマンションのような物件を借りて生活すれば、賃貸物件を借りる際に必要な保証金の預け入れなどがなくなります。
5. 完全移住をしてしまうより、先ず短期居住をしてみて、どういう国か見定めてからの完全移住を考えた方が安全です。
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なるほど、短期間住んでみるのが一番ですねー
コメントありがとうございます。
フィリピンもそろそろ国を開けていくようです。
フィリピン、若い横山さんにオススメです。