新電力会社の比較をしてみたいけど比較をするのにどのような視点で調べたらいいのか知りたい。また新電力会社を比較して今の自分の生活にあった新電力プランは何なのか情報があれば知りたい。
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こういった疑問にお答えします。
もくじ
1.電力供給の内情を解説します。そこから新電力を比較する視点が見つかります
2.使用者の生活にあった新電力を比較し、見つけることで切り替え検討出来るようになります。
この記事を書いている私は、節電商材(LEDランプ、空調機電力削減 等)の営業に7年間携わっており、クライアントの店舗、事務所、工場などで節電効果をあげてきました。2013年から2014年の一年間に今までの年間最高売上になりますが、83,000千円の商材販売実績があります。
様々な商材の知見と実績を元に、新電力について解説いたします。
電力供給会社全体の内情を解説します。
結論ですが、既存の大手電力供給会社は、正直新電力のような企業の存在をありがたく思っています。
・だから、新電力が電力供給する事に障壁がありません。多数の新電力企業同士は参入により価格競争になりますが、それは利用者にとってはメリットになります。
よくある質問:「既存の企業は新規参入が好ましくないと考えないのでしょうか」
こういう質問があるかと思いますが、結論からいうと、時間帯によって発電を手伝ってくれる新電力のような存在は有難いものとなります。
・電力の需要は偏りが生じ易く、ピーク値(発電量の限界を超え使用量が上回る)を超え、停電の危機を招きかねない事象が発生する為、地域大手電力だけの電力供給するリスクを回避するために、新規でも電力供給をする企業が必要になります。
具体例 :大手一社で地域の電力を供給するとなると、必ず電力需要が大きいところ(時間帯)と小さなところ(時間帯)とが発生し、その企業が一社でギャップリスクを丸抱えすることになります。
・電力は必ずその大きな一時需要をクリアできるように発電設備を持たなければなりません。
・一方で設備投資は巨額で、早めの回収を見込みたいが、低い需要に当たる時間(季節)帯は、電力料金が回収しにくいことになるのはおわかりになるでしょう。
・一年に何時間かのピーク需要のために設備投資する額は莫大なものになるところを、新電力がピークとなる時間帯の電力需要をバックアップし緩和します。
新電力に切り替えて、電気料金を下げやすい家庭は電力を一般家庭平均より多く消費している家庭です。
理由 :なぜかというと、電気料金の単価は使用量の増加に応じて比例的に上がるのではなく、二次曲線的な上がり方をします。
・例えば、100から200に使用量が増えるときより200から300に上がるときの方が単価が高くなります。
・逆に使用電力量の高い家庭が使用量を下げた場合の方が単価の縮小額が大きいということになります。
具体例 :例えば、電力量を500という単位で使っている家庭の電気料金が10,000円だとした場合、基本料金が5000円、使用電力量が5,000円だったのに比べ、、600という単位で使用している家庭の電力は単純に11,000円というわけではないということです。
・単価は単位100当たり1,200円になり、12,200円になる場合があります。
・二つの例で示すこととして、新電力に切り替えれば、単純に単位当たりの単価の見直し(安くなる)がある場合が多いため料金が安くなるのと、消費者心理が良い方向に働き、電気料金が下がるので、もっと削減できないかという心理状態が働きます。
・多くのお客様と相対してまいりましたが、みなさんなぜか極限まで電気料金を下げようと努力し始めます。あるお客様は電気料金が下がるのが嬉しいとの感想も。
・そのことによって電力使用量が下がり、削減幅が大きい大容量使用の家庭の下げ幅が顕著になるということです。消費者心理は改善を求めて電気料金を削減することに傾きます。
使用者の生活にあった新電力を比較し探し出すことは容易です。
新電力比較サイト エネチェンジで電力比較を行う
なぜなら、以前には自身で新電力各企業のホームページを時間をかけて読みましたが、今は便利になり比較サイトがあります。
・各家庭に特有の電力消費事情があるため、以前はなかなかわかりづらかったポイントが、簡単に見つかるからです。以前は新電力について、営業泣かせの提案でした。
新電力に切り替えを行う際に、気になるポイントを解説します。
・ほとんどの企業が使用者と契約に盛り込んでいる内容です。
※もし、契約が下記内容になっていない際は、改めて検討する余地があります。
・契約はご自身で納得できるまで、質問した方がいいと思います。
1.契約が大手電力から新電力に替わっても、送電網は今まで通り、大手電力会社のものを使うのが一般です。
2.そのため、万が一契約した新電力が倒産の憂き目にあっても、バックアップを地域大手電力会社が担ってくれます。安心して切り替えられます。
3.契約に関しては手数料など発生しないのが通常の流れです。
4.設備費もかかりません。検針員が見て回る古いメーターがついている場合は、大手電力会社が新しいメーター(スマートメーター)に原則無料で交換してくれますので、新電力にはそのあと契約のはこびとなります。(一部、スマートメーターでなくても契約できる新電力があるのかもしれないので、契約の際には確認してください。)
5.大手電力から新電力への切り替えは引き込み線を張りなおしたり、機器、ボックスを交換するといった作業はないこと、
6.大手電力会社と新電力の間で切り替え事務を行って、それで終了となります。もし、今までの送電システムをやり直すなどの費用が発生する状況があれば、ぜひ新電力の担当窓口に費用負担の所在がどこなのか明確になるまで確認してから契約下さい。
7.新電力は新たに契約した使用者の消費電力分の電気を、大手電力の発電した巨大な電力プールの中に投げ込むだけのイメージです。ですから、送電線も、設備も今まで通り使うことになります。
8.送電線網などインフラは大手電力会社が新電力会社に賃貸しているイメージです。